受賞
医学部5年生の神倉莉乃さんが「第272回日本循環器学会関東甲信越地方会」のStudent Awardで優秀賞を受賞しました!
2024年6月1日に開催されました、「第272回日本循環器学会関東甲信越地方会」のStudent Awardで、当学医学部5年生 神倉莉乃さんが「術前陽圧換気療法を行い、接合不全が改善した心室性機能性僧帽弁逆流症を伴うHFrEF患者の一例」という演題を発表し、見事優秀賞を受賞しました!
経カテーテル的僧帽弁接合不全修復術(TEER)は心不全患者に対して提供されている治療の一つです。有用な治療法である一方で、僧帽弁のtetheringや僧帽弁輪拡大の程度が強く、僧帽弁の離開を認め、僧帽弁の把持に難渋することをしばしば経験しております。
このような患者に対し、我々はTEER術前にCPAPを導入することで、僧帽弁輪前後径が縮小し、接合不全が改善したため、術前には把持困難と予想されたTEERを円滑に施行できました。TEERは外科的手術と異なり、僧帽弁輪形成が難しいですが、デバイスの工夫に加え、術前の陽圧換気療法を組み合わせることで、僧帽弁輪形成効果も期待できる可能性があると考察されます。
神倉さんがポリクリで担当した患者を報告し、このようなAwardを受賞できました。今後も当科は活発に医学生の学会発表をサポートしてまいります。