受賞
肺高血圧班の上木裕介先生が第262回日本循環器学会関東甲信越地方会のBasic・Transrational Resarch Award で最優秀賞を受賞しました!
12月4日に開催された第262回日本循環器学会関東甲信越地方会にて、肺高血圧グループの上木裕介先生が「副甲状腺ホルモンの肺高血圧症へ与える役割の解明」を発表し、Basic・Transrational Resarch Award部門で最優秀賞を受賞されました!
本研究では副甲状腺ホルモン、パラトルモン(PTH)が肺高血圧症(PH)与える影響を検討し、臨床検討で右心系血行動態と血中PTH濃度を解析したところ肺血管抵抗、平均肺動脈圧と正の相関関係が認められました。また基礎領域ではPTH投与により低酸素誘発PHマウスの右室負荷が増悪し、一方副甲状腺摘出術で血中PTH濃度が減少するとsugen5416皮下注+低酸素誘発PHラットの右室負荷抑制効果を認めました。また肺動脈平滑筋細胞にPTHを投与すると、細胞増殖や遊走能の亢進が認められました。これらの結果はPTHがPHへ関与している可能性を示唆しており、今後PTHの制御が新規PH治療戦略への応用につながる事が期待されると考えております。

