学術活動
心血管画像グループの青島千尋先生の論文が、Eur J Nucl Med Mol Imagingにpublishされました!
この度、当科の心血管画像グループの青島千尋先生が筆頭著者を務めた論文が、心血管画像系トップジャーナルの1つであるEur J Nucl Med Mol Imagingにpublishされました!
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35298692
BMIPPにおける脂肪酸代謝障害(洗い出し率10%未満)は中性脂肪蓄積心筋血管症(TGCV)の診断基準の一つで、TGCVは脂肪酸代謝障害の結果、中性脂肪が心筋や冠動脈に蓄積することにより心不全や不整脈、狭心症などを呈する病気として心不全の原因疾患の一つであり正確な頻度はわかっていませんでした。今回の研究では26症例(41.9%)で TGCVの診断に至り、この結果から原因不明の心不全患者に積極的にBMIPPによるスクリーニングを行うことの有用性が示されました。また TGCVの診断に関わらずBMIPPから算出される洗い出し率が低下、特に4.5%以下であるとその後の死亡や心不全入院が高率になることが認められました。このことからBMIPPの洗い出し率が心不全患者の予後予測に有用な指標であることが明らかになりました。青島先生、指導医の藤本先生、おめでとうございます!